先輩からのアドバイス
vol.1 中野真範

 皆さん初めまして。平成13年、東京慈恵会医科大学卒業の中野真範と申します。私は卒後母校で初期研修を行い、後期レジデント期間中も慈恵医大中心に研修を重ねました。現在は全科臨床実習やクリニカルクラークシップなどの学生実習の責任者と消化器・肝臓内科の病棟長を務めさせていただいております。当科は猿田雅之教授のもと「消化管班」、「肝臓班」、「胆膵班」、「腫瘍班」の4つの専門分野に研究グループを細分化し、それぞれの専門性を高めつつ日常診療や研究をおこなっております。早い段階で将来の自分の専門領域を希望する人はもちろん、入局後に専門分野を熟考しようと考えている人でも、総合的に幅広い消化器疾患を経験することが可能な医局の教育方針となっています。

私は入局の2年後にあたる卒後7年目から4年間、東京慈恵会医科大学 大学院医学研究科 器官病態・治療学 消化器内科学、という大学院に所属し、「自己免疫性肝炎の病態の増悪や制御に関する研究」にも従事致しました。実臨床では経験し得ない基礎研究を基盤とした病態メカニズム解明などに視点を移すことにより、疾患の根本的な問題点へ思考を向け診療をおこなう重要性を実体験しました。現在も多くの医局員が大学院に進み、最先端のイメージング研究から基礎的な免疫の分野まで日々地道な研究活動を行っており、国際学会を含めた学会発表や論文作成にも積極的に参加しています。当然のことながら留学経験者も多数在籍しており、国内外を問わず研究への道も広がっています。

当科は「病気を診ずして病人を診よ」という本学建学の精神のもと、アカデミックでありながら内科医としての視点を意識して日常診療を行う事で、大学病院としての特殊専門性を保ちながらも各専門分野に偏らない消化器内科診療を重視しています。慈恵医大の消化器・肝臓内科は関東地方を中心に多くの関連病院を有しており、レジデント期間中は地域中核病院へ1年間の出向があります。この間、急性期医療を含めた総合的な消化器関連疾患に触れ、診断から治療まで自らが組み立てることで医療者として大きく成長することができます。この出向までの間に上部消化管内視鏡検査や腹部超音波検査等の基本的な医療手技が習得可能な教育プログラムにもなっており、実際に関連病院へ出向した際はこれらの検査や診断精度の向上、下部消化管内視鏡検査やポリープ切除術、腹部超音波下肝生検やRFA(ラジオ波凝固療法)治療などの更なる手技習得を目指せる重要な期間でもあります。この様に多くの疾患を経験することにより、総合内科専門医・日本消化器病学会認定専門医・日本肝臓学会認定専門医・日本消化器内視鏡学会認定専門医などの主たる必須専門医資格の習得も段階的に可能となっています。

現在では、医局には他大学出身者や女性医師も多数在籍しており、出身大学に関わらずそれぞれの専門分野で活躍が可能な環境が整ってきています。妊娠・出産後に現場復帰し活躍する女性医師も増えてきており、病棟業務、各種検査、外来等の日常診療で大きな力となっています。

この様に当科は門戸を大きく広げ、ヤル気に満ち溢れたエネルギッシュな消化器・肝臓内科医を募集しています。患者さんと真摯に向き合い診断・治療に励み、更には日本の中心であるこの港区から世界のオピニオンリーダーを目指してみませんか? ご興味のある研修医・レジデントの先生方は是非遠慮なくご連絡下さい。

東京慈恵会医科大学 平成13年卒
中野真範

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